エクセルのTableauアドイン
Tableauを学んでみたものの、実務に利用するとなると、さて何に着手できそうだろうか?その視点を前回記載しました。
着手するテーマが決まったらVIZ作成、の前に、データソースの整理が必要な場合があります。その時とても助かった「エクセルで横方向に並んでいるデータを列方向に修正してくれるアドイン」と使用例を紹介します。
まずアドインの入手先とインストール方法はこちら、過去のQAにありました
(英語面倒な方はページの翻訳機能でだだーっと翻訳してゲットください)
アドインを追加すると下の4つのアイコンが追加されます。ここで取り上げるのは、一番左の Reshape data の機能です
これはTableau本体にもついている機能なのですが、初心者の私がTableauの機能じゃなくてアドインにした理由を、作成中の実例にて紹介します。
★やりたいこと
・取り組みテーマは 予算消費状況の毎月報告の自動化
今は毎回エクセルを作成していますが、VIZを作っておいて、
データベースの更新だけにしていきたいです
・予算と消費実績はシステムから実績をCSVでダウンロードできる
・データはどちらも日付(月ごとのデータ)が横向きに並んでいる
①元の予算データのイメージはこんな感じです
文字列で「4月」「5月」…いろいろダメっぽい。また、差異、計画(支払予定)など、不要な行も消す必要があります。
これを下のように日付け縦に並べ替えたいです
②並べ替え後のデータイメージ(出来上がり)
もともと予算と実績の2行×12列(12か月)のデータが、年月を縦方向にした2列×12行のデータになって、a~c列では増えた行分の項目名も埋まっている必要があります
①、②を比べてみて、エクセルの行列入れ替えでは1操作ではこの形状にできません
一方、Tableauにも行方向データを列に変更できる(!)ピボット機能が付いていますが…
③Tableauでのピボット操作の結果
F4列に 予算 or 実績の区分が入り、その隣の列に日付、金額が入ります。
この形だと予算と実績が別の行に入っているため、Tableau側で 実績-予算 などを計算したくてもうまくできなかったりして、VIZに制約ができます
実はエクセルのアドインで並べ替える場合も、上記の③Tableau並べ替え後と同じようになってしまいます
1) 予算・実績をそれぞれエクセルの別のシートに抜き出してからアドインで並べ替え
1)-2 Tableauで2枚のシートを読み込み、結合
(両方のシートに共存する「予算名称」と日付を使用)
2) または1)の後に予算の列を実績のシートにコピぺして1枚のシートにする
といういくつかのエクセル上での作業がどうしても避けられなさそうでした。
また上述のようにポンコツな文字列日付データも編集が必要です。
どうせエクセルの中でも作業がいるなら、日付列の並べ替えもエクセルの中のアドインでした方が作業効率がいい。(データの大きさにもよるかもしれません)
また、Tableauのデータシートはスクロールバーが小さいなど操作性は残念な感じなのでその点でもエクセル作業の方が早くできるかと思いました。
ちなみに実作業は2)の方法を選択しました。
導入にあたりData saberの師匠'sもこのアドインをご損じなく社内でも未導入でした。また、Tableauにもその機能あるよって言われたのですが、上記のように作業性の面を説明してお願いし、自社のIT部門に問い合わせていただき、セキュリティ上問題なしの判断ですぐOKもらえました。(許可が出なかったというQAもありました)
ちょっと長くなりましたが、エクセルのTableauアドイン導入(と社内説得)の実例でした。素人ブログがお役に立ちましたら幸いです。